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【概要】

ココカラファイン(3098)の通期決算はドラッグストア事業の売上総利益率が大幅改善、調剤事業も店舗数増加の効果もあり増益確保

◎決算概況
・売上は前期比2.5%増の4005億円、売上総利益は3.5%増の1,083億円、営業利益は5.8%減の129億円
▽前期比増減要因
<売上>
・ドラッグストア・調剤既存店増収率変動(前期 +1.7% → 当期 -1.7%)
・前期におけるまとめ買い売上増の反動
・災害・天候不順等による客数減
・暖冬による季節商材の不調
・免税売上伸び鈍化
・出店:70店舗、退店:38店舗
・取引先数増加等により卸売増
・(株)愛安住の子会社化による介護売上増
<売上総利益>
・ドラッグストア物販における売上総利益率0.5ポイントの改善(前期 27.6% → 当期 28.1%)
<販売管理費>
・M&A、スクラップ&ビルドによる店舗規模拡大

◎2020年3月期 重点施策
▽ITを活用した顧客戦略
・『プリペイド化に向け全方位への声かけ』から『データに基づいた効率的なアプローチ』に変更し、プリペイド残高は飛躍的に向上
・2つのアプリは確実に顧客数増大
▽ITを活用した生産性の向上
・店舗スタッフの疑問を解消するAIチャットボットシステムの導入(2019年4月~)
・POSレジの全店入れ替えと同時にタブレット型POSレジの全店導入(~2019年9月)
・システム(レセコン・電子薬歴)の統一(2019年3月~2020年3月)
▽地域密着型の店舗づくりを支える組織体制
・「商品・店舗企画部」の新設

◎2020年3月期 通期見通し
・売上は前期比2.1%増の4,090億円、売上総利益は4.8%増の1,135億円、営業利益は4.5%増の135億円を予想
・出店数:33店を計画 退店数:50店を計画 期末店舗数:1,337店を計画
・設備投資額:108億円を計画

◎中期経営計画について
▽今後の方針
・マツモトキヨシホールディングスとの資本業務提携
・エイチ・ツー・オーリテイリングとの業務提携
・ヘルスケアネットワークの構築
▽2020年3月期を最終年度とする中期経営計画
・売上高4200億円
・経常利益(率)220億円(5.2%)
・ROA(経常利益)10%以上
・ROE(当期利益)10%以上

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