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【概要】

通期決算はHDD事業の譲渡やEDAの大手顧客の販売権移管の影響などにより減収減益に

◎決算概要
・売上は前期比4%減の144億円、営業利益は51%減の40億円
・連結営業利益は前年比で51%減、年度計画に対する進捗率は45%
・EDAの顧客移管が年度フルで影響、テスターは大幅減、単体は赤字
・レグラス、アイティアクセスは上期内の回復には至らず
・ガイオ、三栄は好調維持し増益、STArは大幅伸長

◎事業別概況
▽設計開発ソリューション事業
・EDA:顧客移管の影響で前年比大幅減収も既存顧客の積み上げ堅調
・ガイオ:ツール事業、ES事業ともに好調維持、増収増益
・組込システム:前年比増収、半期ベースでは過去最高の実績
・アイティアクセス:新規事業貢献始まるが一部下期にスライド、前年比増収も黒字回復至らず
・レグラス:量産案件の実現は下期以降、前年比減収減益
・三栄:高稼働率維持し、前年並みの好調を維持
▽プロダクトソリューション事業
・テスター:前年同期比大幅減だが、前年下期比では回復
・STAr:大手顧客へのプローブカードの販売など好調持続、大幅増収
・HDD:事業譲渡11月にスライド、上期はフルで計上、前年並の販売
・IoT他:前年比増収も、計画未達

◎トピックス
・seven dreamers laboratoriesへの出資
・資本業務提携(CVP Holdings Limited)
・電子部品商社からの撤退

◎18年3月期見通し
・売上は前期比5%減の275億円、営業利益は10%減の9億円を予想
・通期予想は不変
・HDD事業譲渡、EDA顧客移管の影響によりイノテック単体は営業赤字の公算
・テスターは下期から出荷増を見込む
・ガイオ、STArは前年比増収増益の見通し
・11月8日に、18年3月期の配当を当初公表の中間7円から10円に、期末8円から10円に増配し、通期20円と発表

◎中期経営方針
▽戦略
・4つの成長分野(テスト、MBD、画像処理、組込み)に注力
・海外展開、投資の積極化
・利益、CF重視のプロダクト見直し
▽数値目標
・売上高:350~400億円(2018年度)
・営業利益:25~30億円(2018年度)
・ROE:短期5% 中期8%超を目指す
▽3つの変化
1.製品ビジネスからソリューションビジネスへ
2.国内ビジネスからグローバルビジネスへ
3.半導体市場から最終製品市場へ
▽今後の課題
・新規(育成)事業の早期立ち上げ
・グループ経営(グループ内シナジー)の加速・必要に応じ、組織再編
・資本政策の基本方針
・新たな中期ビジョン・中期計画の検討

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