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【概要】

◎OSEデリバティブ市場の概観
▽全体取引高
・デリバティブの取引高は市場環境の影響を大きく受け、特にボラティリティとの相関が高い
・2018年度は、上期にボラティリティが低水準で推移したものの、年度後半にかけてボラティリティが上昇し、一日平均取引高は歴代2位の149万単位に
▽主力商品の取引高
・統合効果による投資家層拡大、流動性改善による利便性の向上、インデックス運用の隆盛等を背景に、2018年度は、日経225mini及びTOPIX先物の取引高は過去2番目の水準に
・長期国債先物は、低金利・低ボラティリティが続く中にあっても、新たな投資家の参入などにより取引高が増加基調にあり、2018年度は2007年度以来の取引高水準に
▽その他商品の取引高
・多様な収益源を確保すべく、主力商品以外の商品についても取引拡大に向け注力
・2018年度は、日経225Weeklyオプション(2015年上場)や、東証マザーズ指数先物(2016年上場)といった近年に上場した商品に加え、NYダウ先物、東証銀行業株価指数先物及び東証REIT指数先物の取引高がいずれも過去最高を更新
▽夜間取引の活性化
・2018年度の夜間取引高のシェアは37.7%と過去最高を更新し、合計夜間取引高も1.3億単位と過去2番目を記録するなど、夜間取引は順調に拡大

◎第三次中期経営計画
▽総合取引所の実現:総合取引所の意義
・ 総合取引所の実現により、JPXが有する信用力・顧客基盤を活用して、金融系プレイヤーを中心とした厚みある新しいコモディティ市場に刷新することを目指す
▽環境変化・ニーズに即したマーケットプラットフォームの構築
・デリバティブ次世代プラットフォームの構築(2021年度稼働予定)により、安定した堅牢なシステムを基盤とする信頼される市場提供を実現
・OTC取引の取引所取引化の流れに伴い、J-NET取引(立会外取引)の利用が拡大する中、同取引の取引参加者等の業務効率化・利便性向上を図るべく、新サービス 『J-NETポータル』を開発中(2019年中稼働予定)
▽データサービスの多様化の実現と次世代化への挑戦
・技術革新とパートナーシップを活用した新しい情報サービスの創造に取組む
・2019年3月から、新たなデータの利用可能性に関する実証実験を市場関係者の協力のもと実施
・実証実験の結果を踏まえ、配信対象外の情報を含むオルタナティブデータを提供するサービスを開始(7月1日)