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【概要】

◎市場構造の在り方等の検討
① 現在の市場構造を巡る課題
・各市場区分のコンセプトが曖昧であり、多くの投資者にとって利便性が低い
・上場会社の持続的な企業価値向上の動機付けの点で期待される役割を十分に果たせていない
・投資対象としての機能性と市場代表性を備えた指数が存在しない
②市場構造の問題と改善に向けた論点整理
・幅広い企業に上場機会を提供するとともに、上場後の持続的な企業価値向上を動機付ける観点から、既存の市場区分にとらわれず将来の市場構造の在るべき姿として、上場銘柄の特性(上場会社の成長段階、投資家の層)に応じた複数の市場区分を設け、明確なコンセプトに基づいた制度に再設計を行うことが適当

◎コーポレートガバナンスの実効性向上
・コーポレートガバナンス改革をより実質的なものへと深化させていくため、コーポレートガバナンス・コードを改訂(2018年6月1日)
・コーポレートガバナンスの実質面の一層の向上のため、投資家と企業の対話環境の整備

◎ETFマーケットメイク制度
①現在と今後
・2018年7月に制度を開始
・これまでの制度の効果やヒアリングを踏まえ、2019年4月からマーケットメイク制度の強化を実施
② Version2.0
・2019年4月から開始
・機関投資家向けのサイズをオブリゲーションとして規定し、スター銘柄として追加的な気配提示義務とインセンティブを設定

◎日中ETFコネクティビティ
・本件のために新たに割り当てられるQFII/RQFII、QDIIの投資枠を用いて、日中のアセットクラスを信託財産とするETFに投資を行うETFフィーダースキーム
・両取引所のETF市場を双方のETFを介して相互に結び付け、日中投資家に対して日中アセットクラスへの投資機会を拡大

◎データビジネス
①次世代データビジネスの将来像
・データの販売から、データの利活用の促進へとビジネスモデルを転換。既存ステークホルダーに新たな情報利用者層を加えた、循環型エコシステムの構築を目指す
・循環型エコシステムの構築により、業界連携を通じたJPXプラットフォームの強化に加え、情報利用者の拡大、新たなデータ・サービス開発を通じたデータビジネスの強化を目指す
②データの利活用に向けた実証実験プログラム
・2019年4月に、証券市場の発展に資することが期待される新たなデータやサービスのコンテンツの利用可能性や技術的な課題の検証を行うプログラムを開始。コンテンツは、社外からも幅広く募集
・新規コンテンツの検証後、本番サービス提供に移行し、新たな投資機会やビジネスの創出、業務の効率化及びコストの削減等に寄与することを目指す