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【概要】

サン電子が5月15日に発表した2014年3月期決算は、モバイルデータソリューション事業が売上で前期比56%、営業利益で67%と大幅な増収増益となり、この寄与で通期の売上は前期比30.2%増の243億円、営業利益は39.1%増の21.9億円となり、上場来最高の数字を達成した。情報通信関連事業は主に「cellebrite」ブランド製品である携帯電話販売店、犯罪捜査機関等向けのモバイルデータトランスファー機器の開発・製造・販売事業だが、リテイル・フォレンジックともに販売・保守契約が順調に推移したことに加え、為替差益も増加したことが好調の要因となった。また遊技台部品事業も前期に引き続き、新機種の制御基板の販売が順調に推移し、堅調な業績となった。山口社長は、中期戦略としてグローバル化の加速を挙げ、米国シリコンバレーに現地法人を開設し、新規事業のインターネットサービス開発開始を目指している。また急拡大するM2M市場でのシェア拡大に向け、イスラエルM2M企業Bacsoft社の株式取得を予定、またCellebrite社商品の世界販路拡大に向けた取り組みについても語った。今期については売上250億円、営業利益25億円の増収増益、情報通信関連事業とエンターテインメント事業の売上比率50:50とバランスの良い拡大経営を目指すことを明言した。