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【概要】

東映アニメーションが10月30日に発表した2014年3月期中間決算は、劇場アニメ部門において「ドラゴンボールZ 神と神」の配給収入や、「キャプテンハーロック」「劇場版トリコ」の製作収入による大幅な増収、 およびテレビアニメ部門で「探検ドリランド」が加わりTVシリーズが増え、ライブラリー作品も好調に稼働したことなどの要因により、好材料目 白押しで過去最高売上となった2012年に次ぎ売上は歴代2位の159億円と好調な結果となった。経常利益も20億円と前期を超えて順調に推移。特に劇場アニメにおいて、国内興行収入だ けでは厳しい状況を海外および2次利用を見込む新しい映画ビジネスの形が見えてきたことは同社の今後の戦 略にも良い影響を与えそうである。今後は北米やアジアでのコンテンツ配信事業の拡大やアジア圏で版権ビジネスモデルの水 平展開により海外事業領域も拡大していく模様。高木社長は、ソーシャルゲームの動向など不確定要素もあり通期業績の見通しは据え置い たが、売上300億円を目指す姿勢を示し、その牽引役となる映画「キャプテンハーロック」全世界78の国・地域からのオファーを元に、海外配給が続々決定している状況も明らかにした。