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【概要】

東映アニメーションが5月14日に発表した2014年3月期決算は、海外映像部門は、「ワンピース」を中心に中国向け大口配信と映画「キャプテンハーロック」の海外配給契約により、大幅な増収となった。しかし、国内版権事業・商品販売事業において「ワンピース」の前期好調の反動減が響き、全社売上高は前期比7.8%減の310億円、営業利益は24.5%減の36億円となった。これまでの収益の源泉であった「ワンピース」の商品化・商品販売は2012年3月期をピークに漸減傾向が続いており、また「聖闘士星矢」「ワンピース」のソーシャルゲームも2013年3月期をピークに軟調に推移、この傾向は今期も避けられない模様。高木社長は、このような状況の中、5ヶ年計画の最終年度となる今期は売上水準250億円を確実なものにするとともに、次期5ヶ年計画への布石を打つ重要な年であるとして、好調な「海外版権」でアジア地域を中心に二次利用展開を推進する計画を示した。また、今期からテレビおよび配信作品ラインナップの大幅な刷新を図っており、「マジンボーン」「ドラゴンボール改 魔人ブウ編」「セーラームーン Crystal」の国内外の盛り上がりに大きな期待を寄せている事も明らかにした。