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【概要】

東映アニメーションが10月30日に発表した2015年3月期中間決算は、海外向け映像販売及び版権ビジネスが好調に推移。また「テレビアニメ」も、TV新作放映・配信本数の増加で大幅増収、一方「劇場アニメ」は前年同期のヒット作に相当するものがなく、「コンテンツ」においても「ワンピースフィルムZ」や「ドラゴンボール」シリーズのブルーレイ・DVDに相当するものがなく減収。この結果、売上は、前期比9.7%減の143.7億円となったが、期初予想は上回った。また営業利益は、利益率の良い海外映像の伸びたこと等により、前期比4.9%増の19.1億円となった。同社は通期業績予想を売上・利益ともに上方修正。要因として海外事業の順調な拡大、特に中国市場への積極展開等によりアジア事業が好調に推移している点を挙げた。高木社長は下期以降の展開とスケジュールについて詳細に説明、コア層向けビジネスの拡張、家庭用ゲーム・アプリゲームへの注力、海外向け劇場企画の本格展開の3つを重点戦略とする方針を示した。また、中長期の成長に向けた取り組みにも触れ、海外事業の強化をさらに進めていくための組織体制の改革を進めていくこととした。